人は過去の経験と記憶の力によって前進するような気がしています。例えば多感のころ聴いた歌や、電話番号、こんな無粋な私でも結構しっかり覚えており、テレビ通販で「懐かしのフォークソング特集」なんて宣伝していると、胸がキュン!と(気持ち悪いですね)して思わず注文したこと、何度かあります。

とりわけ「記憶の力」は、人生を豊かにする最も重要なことだと思います。色々なことが瞬間瞬間、経験や感動がそれぞれの人生にあるわけでしょうが、私の場合、、、、記憶に残っていないのです。色々な本や人の話に感銘を受けてはいるのですが、記憶に残っていないのです。作詞作曲もやっているのですが、本当に良い作品のアイデアが閃いても、後でいざ思い出そうとすると全く出てこないのです。今まで幻の名作を何本も逃してきており、音楽業界に多大な損失を与えていることに懺悔の気持ちで毎日苦しいです。

私は最近旅に出ていますが、「記憶の力」が弱っているので、風景等見ても“ああここで芭蕉が屁をこいたな”位の詰まらない想像力しか湧いてこなく、感動が全く薄いのが残念で仕方ないのです。

ゆえに私は、文科に物申す。教育とは「記憶の力」を身に付けさせることが最重要科目なのだと!!

ライブ、やります。「記憶の力」に役立ちますぞ。