私の年や立場になると叱られることはまずありません。馴れていませんのでたまに叱られると怒りが込み上げパニックになりまする。

皆さまは如何ですか？上下関係や組織、利害関係等ではそのようなこともあるでしょうが、それ以外で他人から叱られたことはないと思います。もし叱られたらムッときません？私は久しぶりに超ムッとしました。

新幹線に乗った時の出来事です。私の車両はグリーン！でしたが、普通指定席の乗車口が私の座席番号に近かったので、流れに乗って左のグリーン車両！（チト自慢げ）に行こうとした時です。

「お客様割り込みはやめてください。後ろに並んでください」と、どでかい声で駅員から注意を受けました。本当に生意気そうな若い奴から言われたので私は、恥ずかしさと怒りが込み上げてきたのですが、ギリギリ大人げないと我慢し、ちびた声で「す、すみません」と謝りました。しかし私は並んでいたのです。早くホームに来ていたので。ただ並ぶ流れが逆になったのでそのままいただけです。最初から私の行動を見ていれば理解できたはずです。てなことを考えムカムカして乗り込みましたら隣の席がやかましいのです。見るからに生意気おばさんが、すでに座っている若いお客様に対し「そこは私の席です、どいてください」、若い客「すみません、少し待ってください」といってスマホで（チケットレス）自分の席か再確認していました。生意気おばさん「そんなことは私に関係ありません」、若い客「すみませんすみません」、生意気おばさん「どきなさい！」と怒りが頂点に達するかと、その時車掌が通ってきて、生意気おばさん「この人私の席を譲りません！」、若い客「すみませんすみません」と言いながら車掌にスマホを見せました。

車掌は生意気おばさんに向かって「申し訳ありませんがお客様のチケットを拝見させて下さい、、、、アーこのシート席はもっと前ですね」、生意気おばさんは顔色一つ変えず「あ、そう」だけ言い残しその場を去っていきました。

私は救われました。その若い客の人格の広さに救われました。私のムカッパラのレベルの低さを恥じると同時に気持ちが洗われました。彼は京都で何事もなかったように降りていきましたが、思わず後ろ姿に（我が師よ！）と手を合わせたい気分でした。

その前にもう少しドラマがありました。生意気おばさんが戻ってきて「先ほどは本当に失礼しました。」と老けたマリア様のような上品笑顔を若者に送ったのです！若い客はその時も「すみません、すみませんでした」と謝っていました。感服腹いっぱい状態が東京まで続きました。

私は短い時間の間に駅員、若い客、生意気おばさんの三人の我が師に会うことができたのです。 今週は木曜名古屋、金曜大阪ライブです。指定席はありません。自由に座っていただけますので是非お越しください。私が貴殿の「和菓子？」になりましょう。